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税理士は、女性が子育てと両立できる働き方?就職や転職に有利?現役税理士に聞いてみた。

管理人
管理人
こんにちは、資格の現実管理人のみなみです。

今回は、女性税理士のみえさんに、女性で税理士として働くことについて、生の声をお伺いしたいと思います。

みえさん
みえさん
こんにちは、みえです。

私は4年制大学を卒業後、金融関係の仕事につきましたが、夫が転勤となったのを機に退職。

その後、各地を転々としましたが、夫の転勤が一段落し、マイホームを建設して拠点を構えたのと同時に自分の仕事について考え、育児をしながら必死で勉強し、3年かけて税理士試験に合格しました。

今は、大手の税理士法人で勤務税理士として働いていますが、ゆくゆくは独立したいと考えています。

女性というのは、結婚、出産などいろいろな人生のポイントで仕事との向き合い方を考えさせられるものなので、今、自分の仕事のあり方に悩んでいる方の参考になればと思います。

税理士はこんな資格

  1. 企業や高額所得者の個人が決算申告をするための資料を作成したり、提出を代行する。
  2. 資金調達指導・経営計画書の作成指導などのコンサルティングをする。

というのが、税理士の主な仕事です。

①は税理士の独占業務で、②は最近税理士に、より求められるようになっている仕事です。

企業内で税理士の資格保持者として働く人はほとんどおらず、皆税理士の資格を取得したら、税理士事務所にて勤務税理士として勤務し、その後独立したりします。

女性税理士の割合は?需要はある?

平成26年の日本税理士会連合会の調査によると、税理士における女性の割合は12.8%となっており、まだ女性税理士の割合はとても低いことが分かります。

しかし、現在は女性社長の割合が増加しており、女性税理士の需要も増えています

税理士業は飽和状態にあり、上述のコンサルタント業務が長けているなど、特色を持った税理士がより稼いで、特色のない税理士や、コミュミケーション能力の低い税理士は稼げなくなっている状態ですが、「女性である」ということは、それだけで差別化の要因になります

実際、金融業界での女性の地位はまだまだ発展途上にあり、それは税理士も一緒。

ということは、まだ活躍できるフィールドが、他の職種以上に残っているということです。

実際に、私の周りの女性税理士は皆優秀でお客の信頼を得ていますし、独立した女性税理士は稼いでいます。

その顧客に、女性社長の企業が多いのも見て取れます。

女性の税理士としての働き方。子育てとの両立。

資格を取得すると、一般的にはまず勤務税理士(補助者)として先輩税理士の元で仕事を学びます。

税理士事務所は、決算期が超多忙です

個人の申告期限の3月は、一般企業での決算月となっていることも多く、多忙の極み。

また、6月、9月、12月も特に忙しいです。

事務所にもよりますが、この時期は残業残業で、正直夕方に家に帰るなどというのは考えられません

ですので、例えば子供が小さい時期は常に子供に寄り添いたいと思えば、一度仕事を辞めるか、パートとしての仕事に切り替える必要があります。

私は資格を取得した時期には子供は小学生だったこともあり、家族には協力してもらいながら、多忙期は夜遅くまで働いていました。(1年中忙しいということはありません)

独立するためには人脈が必要ですから、交流会(という名の飲み会)などの参加も多く、夜いないことも多いです

ですが、子供達は仕事を応援してくれていますし、「お母さんのように資格を持って働きたい」と言ってくれています。

子供が気を遣っているのだろう…と言われるかもしれませんが、実際にそういう方向に進学していっていますので、少なくとも「母親のような生き方をしたくはない」とは思っていないのだと思います。

もちろん、独立は目指さないからと、交流会などにも全く参加しない女性税理士もいますが、それぞれの生き方の問題であり、家族との時間を優先できて、給料もしっかりもらえるので、良い働き方だと思います。

税理士の資格は就職や転職に有利?稼げない・役に立たないとも聞くけれど実際は?

税理士の資格は、税理士として仕事をするための資格ですので、就職や転職というと、税理士法人や税理士事務所になると思いますので、有利というより、必要です。

ただ、税理士試験の受験生を雇い、資格の勉強をサポートしてくれる事務所も多数ありますので、資格の勉強中はそういう働き方もおすすめです。

税理士が飽和しているのは上述の通りですが、やっと税理士界にも市場原理が働いてきた…というところでしょうか。

今までが、税理士というだけで誰でも稼げすぎていたというだけです。

資格をとりさえすれば、人間的なマナーもなければコミュニケーション能力も無い人でも稼ぐことができていた時代があったのです。

それが、「きちんとしたコミュニケーション能力がなくて、コンサルティングもできない人は、顧客がつかない=稼げない」という状態になっただけで、そういうこと(業績改善のための数字面でのアドバイスなど)がきちんとできている人は、変わらず稼げています

今後、一層コンピュータシステムが発達すると、税理士でなくてもできる会計処理は増えていき、「誰がやっても同じ仕事しかできない税理士」は仕事がなくなっていくと考えられます。

ですが、そうではない分野での需要は変わらないどころか高まっていくと思われるので、税理士も自己研鑽を続け、時代の流れにあった税理士へ変わっていく対応力が必要です。

税理士試験に合格するための対策

独学では難しい資格です。通学制もしくは通信制の学校で学ぶことをおすすめします。

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まとめ

みえさん
みえさん
私は、女性税理士は需要があり、今後も女性が活躍できる資格だと思います。

子育てをしながらだと、かなり多忙であることは間違いありませんが、誇りを持って働く後ろ姿を見せることも、大人の役割だと私は考えています。

私の話が何らかの参考になれば幸いです。

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