今回は、女性行政書士の資格と働き方について、行政書士のなおさんに実情を伺います。
行政書士のなおと申します。
私は、専業主婦として子育てしている間に、何らかの形で社会復帰をしたいと思い、行政書士の試験を受けました。
試験には2回目で合格し、自宅を事務所に独立。
2、3年経った頃に、社会保険労務士の資格も取得しました。
いろいろと苦労もありましたが、現在はどちらの仕事でも、一人でも家族を養えるくらいの収入を得ることができるようになりました。
女性行政書士として、お話がお役に立てばと思います。
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行政書士はこんな資格
- 行政書士は、一言で言うと
- 官公署への提出書類を作成する専門家
- です。
- 報酬を得て、
- 法人設立の手続き
- 外国人の永住許可申請
- などの官公署に提出する書類を作成したり、
- 遺産分割協議書
- 内容証明
- などを作成したりします。
女性行政書士の割合は?需要はある?
平成28年度の行政書士試験の合格者4,084人のうち、男性は3,172人、女性は912人と女性の割合は22.3%です。(受験者数は41,053人です)
現在の行政書士全体でも、きちんとした数字が分からないのですが、5〜6人に1人が女性という印象です。
まだ士業は、どの業種も女性の割合が少ないですね。
社会保険労務士は、その中でも女性の活躍が増えているということで知られていますが(女性の合格率割合が3割以上)、実は行政書士も、女性が活躍することのできる分野の仕事があります。
例えば、上述の「遺産分割協議書」の作成ですが、遺産分割については、家庭内のいろいろな事情を、他人にさらすことになります。
そんな時に、相談相手として、男性より女性の方が安心する、話しやすい、と思われる方も、(特に相談者が女性の場合は)多くいらっしゃいます。
離婚などの際の内容証明の作成などもお手伝いしますが、私のところに来てくださる依頼者様は、若い女性が多いです。
夫婦のもめごとを相談するのに、おじさんよりは女性に…という需要は、確かにあります。
女性の行政書士としての働き方。子育てとの両立。
私は「子育てと両立できる仕事」との考えで、行政書士を選びました。
自分の裁量で、自由に仕事ができると思ったからです。
ただ、実際に独立してみると、子育てで夜に家を開けることが難しかったことから、いろんな勉強会や交流会(という名の飲み会)に顔を出す機会がなかなか取れず、同業者と打ち解けたり、いろんな業種の方と顔を合わせる機会が少なかったことで、軌道に乗るまでに時間がかかってしまったかな…とは思っています。
やはり、士業は自分の名前を看板に売り込まないといけないので、独立するなら、様々な場に出て行き、顔を売らなければなりません。
少しずつは仕事も増えていましたが、私はもっと仕事を増やすために、社会保険労務士とのダブルライセンスを選びました。
行政書士の試験に合格したことが、自分の中での自信につながり、社会保険労務士も、絶対受かる!と思って勉強に取り組むことができました。
結果的に、ダブルライセンスになってから仕事が増えましたが、私の場合は両者の仕事にあまりつながりがあるわけではありません。
ただ、それだけ出来る仕事の幅が広がりましたので、結果的に、家族を十分養えるくらいの収入を得ることができるようになりました。
今は、ありがたいことに、ある程度自分の裁量で仕事を出来ていますので、子育てとの両立もできています。
あの時にがんぱって本当に良かったと、当時の自分に感謝しています。
行政書士の資格は就職や転職に有利?稼げない・役に立たないとも聞くけれど実際は?
行政書士の資格は、法律系の資格の登竜門とも言われるもので、様々な法律の基礎的な部分を学びます。
「真面目に努力をすれば受かるけれども、誰でも簡単に取れる資格ではない」ことから、この資格を持っていることで、学力や勤勉さの証明になりますし、そういった意味で、どのような業種に就職するにも、自信を持って資格欄に記入することができます。
学んだことが実務に直結する試験ではありませんので、「行政書士で学んだことを活かせる仕事に就職・転職したい!」とご希望であれば、それは残念ながら難しいかもしれません。
そのような希望があるのであれば、行政書士より、社会保険労務士の方がおすすめです。総務の仕事内容に直結する内容が多くありますので。
そういう意味では行政書士として独立をしないのであれば、「役に立たない」かもしれません。
→現役【社会保険労務士】に聞く資格のすべて。勉強法〜稼ぎ方まで、知れば差がつく資格の実情。
→社会保険労務士は、女性が子育てと両立できる働き方?就職や転職に有利?現役社労士に聞いてみた。
稼げるかどうか、というと、完全に人によります。
稼げずに、開業後2、3年で辞めていく人もいます。
軽く年収1,000万円を超える人もいます。
営業力・得意とする専門分野・人脈など、様々な要因で仕事が増えるかどうかが決まります。
一般企業で営業をしている人を想像してください。
同じものを売っているのに、ものすごい売り上げを上げる人もいれば、全く売れない人もいますよね?
同じことです。
違うのは、売る商品は「自分自身」であり、商品は、自分の努力で素晴らしいものに変えていくことができるし、売り方も何もかも、自分自身で決められるということです。
行政書士の仕事は、範囲がとても幅広く、マーケティング能力が必要になる仕事です。
軌道に乗るまでは大変な面も多いですが、やりがいのある仕事ですよ。
行政書士試験の受験資格や難易度などについては、
現役【行政書士】に聞く資格のすべて。勉強法〜稼ぎ方まで、知れば差がつく資格の実情。をご参照ください。
私とは別の行政書士さんが、資格について語られています。参考になりますよ。
行政書士試験のおすすめ対策法
独学では難しい資格です。通学制もしくは通信制の学校で学ぶことをおすすめします。
私のおすすめはこちらのフォーサイトです。
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他の通信講座や通学講座に比べて、費用がかなり抑えられて、なおかつ、合格を目指せるメソッドがぎゅっと詰まった講座です。
動画授業がわかりやすく、行政書士仲間でも、フォーサイトで合格した方が多いので、自信を持ってお勧めできます。
こちらのサイトでも口コミ評判の記事がありますので、参考にしてみてください。
資料請求すると、行政書士について詳しくわかる漫画ももらえますので、資料請求してみるのもいいですね。(勧誘はメールしか来ませんので心配しなくても大丈夫ですよ。)
>>参考記事はこちら(フォーサイト【行政書士】口コミ評判を合格・不合格者に聞いてみました)
女性行政書士について:まとめ
行政書士の仕事は、「子育てと両立しながらも、やりがいのある仕事で稼ぎたい」という志があるのであれば、それを達成する手助けをしてくれる資格であることは間違いないです。
行政書士の業務は幅広く、行政書士同士で仕事を回すことも多いため、女性行政書士同士の繋がりもあり、仲間はたくさんいますよ。
同じ志を持って働ける仲間が増えることを、期待しています。
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→現役【行政書士】に聞く資格のすべて。勉強法〜稼ぎ方まで、知れば差がつく資格の実情。