オフィス技能・事務

【マイクロソフト オフィススペシャリスト(MOS)】合格者に聞く資格のすべて。勉強法など、知れば差がつく資格の現実。

資格名 マイクロソフト オフィススペシャリスト(MOS) (民間資格)

管理人
管理人
こんにちは、資格の現実:管理人のみなみです。

今回は、マイクロソフトオフィススペシャリストの資格と資格を利用した働き方について、合格者のかなさんとよしかさんにお話を伺います。

かなさん
かなさん
こんにちは、かなと申します。

27歳で常勤の日本語講師をしています。よろしくお願いします。

よしかさん
よしかさん
こんにちは。よしかといいます。

48歳で、パソコンのインストラクターをしています。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の資格内容

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、Word、Excel、PowerPointなど、Microsoft Office製品の利用スキルを証明する資格です。

民間資格ではありますが、世界共通の資格試験で、取得した資格は世界で通用します。

国内累計受験者数は370万人を超えています。

試験の勉強を通じて身につけたスキルがそのまま様々な事務作業で使える実践的な資格のため、就職や転職の際の、実務能力の証明には威力を発揮します

実務ができるレベルの「一般レベル(スペシャリスト)」と、高度な機能を駆使した作業ができる「上級レベル(エキスパート)」にわかれています。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の試験内容

officeのアプリケーションを使い、要求された作業をどれだけ確実に行えるかを判定します。

すべてパソコンを使った実技試験です。

MOSには、「Office2013」「Office2010」の2バージョンがあります。

試験科目

  1. Word
  2. Excel
  3. PowerPoint
  4. Access
  5. Outlook

WordとExcelには一般レベル(スペシャリスト)と上級レベル(エキスパート)の2つのレベルがあります。

一科目ごとに受験が可能です。

一般レベル

一般的なビジネス文書やスプレッドシートを作成し、その変更や印刷などの作業が出来るレベル。(一般的には、このレベルで十分な事務仕事が可能です。)

上級レベル

基本的な機能を十分理解した上で、環境設定やデータの有効活用など高度な機能を駆使した作業ができる。(専門的で少しマニアックなレベルです。)

試験時間

  • 50分

試験日

全国一斉試験と随時試験の2パターンがあります。

  • 全国一斉試験:毎月1〜2回(いずれかの日曜日)
  • 随時試験:試験実施会場が設定する任意の日

受験手数料

  • 一般レベル:一科目10,584円
  • 上級レベル:一科目12,744円

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の合格率・難易度

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の合格率

合格率は発表されていませんが、資格試験学校などの調査によると

  • 一般レベル(スペシャリスト):約80%
  • 上級レベル(エキスパート):約60%

といわれており、合格率は高くなっています。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の難易度

合格率からもわかるように、難易度は高くありません。

Word、Excelなどは日常で利用される方が多いので、基本的な操作に慣れている方であれば、資格取得までに1か月も勉強しなくても合格しているようです。(1日勉強1〜2時間として)

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の受験資格

誰でも受験可能です。ただし、小学生以下は、試験当日に保護者の同意が必要です。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の仕事での活かし方

かなさん
かなさん
私は、MOS specialist word 2007 と MOS specialist excel 2007を取得しました。

私は現在常勤日本語教師として、中国人の学生に日本語を教えています。

一番役に立つのは、授業以外の教務という仕事がほとんどなのですが、特に学生のテスト等の成績入力業務で重宝します

まずは数値の入力、その後、簡単な関数を使い、成績の並べ替えや平均値の計算、順位づけ、グラフを各科目で作ったり、点数を他の部と比較、考察するのにとても役立っています

wordは年間行事の企画や運営を行う上で、ちょっとしたポスターの作成や、簡単な表の作成に役立っています。

よしかさん
よしかさん
マイクロソフトオフィススペシャリスト Word、Excel、PowerPoint、Accessの4科目、バージョンはは2003、2007、2010をそれぞれすべて取得しました。

パソコンインストラクターは、同じ作業でも(例えばコピー、貼り付け方法など)複数の方法があることを正確に覚えていることを求められます。この仕事では、マイクロソフトオフィススペシャリストで得た知識を十分に活かすことができました。

また、パソコン関係のカスタマーサポートの仕事も、お客様の状態によって方法を使い分けて案内することが必要なので、マイクロソフトオフィススペシャリストで得た知識が役に立ちました。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の合格者の平均年収は?

かなさん
かなさん
業種によって大きく異なります。

どんな業種でも使える資格ですので、年収は本当に幅広いです。

よしかさん
よしかさん
私の年収は300万程度です。現在は若い方もパソコンができるのが当然ですが、私は、昔パソコンのない時代に事務員を経験→専業主婦→社会復帰 という経緯をたどっているので十分な収入をいただいているのではないかと思います。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の将来性は?

かなさん
かなさん
この資格は、今後も重宝されると思いますし、取得しておいて損はないと思います。

まず、この資格で得られるスキルは、どのような職場でも使用の機会があると思います。

また、履歴書に取得技能として書けることも大きなメリットだと思います。

パソコンの簡単な操作ができるということの証明にもなりますし、実際自分の仕事の効率も上がっていることを実感できますし、年配の上司も、わからなかったら私に聞けばいいよというふうに、他の職員にも話しています。

若い人はパソコンができるというのが年配の方の固定概念でもあるかなと思うのですが、それに応えられるだけの能力は身につきます

よしかさん
よしかさん
パソコンを自己流で使える人はたくさんいらっしゃると思いますが、どの程度の実力であるかを周りにアピールすることは難しいです。口で説明するよりも、持っている資格を示したほうが伝わりやすいかと思います。

実際に面接の際は、取得した資格を伝えることで高い評価を受けることができ、自信を持って臨むことができました。

マイクロソフトオフィススペシャリストは、Officeのバージョンごとに試験がありますが、仕事によっては各バージョンの違い、新バージョンの新機能などを把握している必要があります。

新機能については出題されることが多いので、試験勉強をすることによって覚えることができます。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)資格取得後、実際に稼ぐことができるようになりますか?

かなさん
かなさん

この資格だけで。という場合は、少し難しいかもしれないなと思います。

ですが、事務職であればこの資格を持っているのといないのでは大きな差があると思います。

「この資格を武器にして就職する、または稼ぐ」というよりは、自分が持っているスキルのうちの一つになる、というイメージであると私は考えます。

よしかさん
よしかさん
主婦をしていて、パソコンは全く使えないところからパソコン教室に通い、MOSの勉強をしました。

MOSは、正しいOfficeの操作、機能を学ぶことができるものですが、それだけでパソコンをスムーズに操作できるわけではなく、実際のパソコン処理(事務仕事で求められる作業)は他の資格勉強などで取得する必要がありました。

他の資格も取得したうえで、操作がスムーズにできるようになってからはパソコンを使用する求職に応募することができるようになりました。

MOSを最初の3つくらい取得したころから、文書作成や表計算が必要な事務のアルバイトができるようになり、各科目取得できたころからはパソコンインストラクター、その後、もっと稼げるカスタマーサポートに転職しました。

高い報酬を得られているとはいえないかもしれませんが、今は離婚して一人で生計を立てることができるようになっています。パソコンが全くできなかった主婦だったので、MOS取得から現在までは、大きな進歩でした。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)資格取得後、ステップアップするためには、どのような勉強や行動が必要ですか?

かなさん
かなさん

MOSのspecialistはどの種類においても、ある程度パソコン操作ができる人にとってはあまり難しくない資格だと思いますので、更に上の資格を取るのもいいと思いますし、word、excelだけではなく、PowerPointやOutlookもありますし、バージョンもたくさんあるので、すべてセットで取得されることをお勧めいたします。

また、他のさらに専門的な資格(秘書なら秘書検定、経理なら簿記など)を取るのがステップアップの一番の近道かなと思います。とにかく「パソコン操作が得意です」ということがアピールできれば問題ないと思います。

よしかさん
よしかさん
忙しさに追われて、なかなかステップアップについて具体的な行動はできていませんが、パソコンについては日々進歩、新しい機能が出てきます。OSもめまぐるしく変わります。

Officeについては、新エディションが出た際に新バージョンのMOSを勉強することで知識を補えると思います。

Officeだけではなく、OSについての知識も一緒に持っているといろいろな場面で応用ができ、ステップアップにつながるかと思います。

MOSだけではなく、表計算の処理など実務レベルアップのための資格を取得することも大切だと思います。

OSトラブルに対する対処も併せて勉強するといいかと思います。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)のおすすめ勉強方法

かなさん
かなさん
普段からパソコンによく触れている人で、あまりパソコンに対して苦手意識のない人は、書店で対策本を購入し、CD-ROMに沿って練習するのが一番の勉強法だと思います。

私はそのように勉強して、1か月ほどで資格を取ることができました。自分ではどうも自信がないという人は、家の近くのパソコン教室に通えばいいと思追います。

よしかさん
よしかさん
私はパソコン教室に2年通っていました。多少お金をかけて自分を追い込む方法が自分に合っていました。
MOSについては、FOM出版のテキストがとても使いやすくてよかったです。
繰り返し繰り返し練習することや、苦手な問題を把握しておくこと、資格試験には制限時間があるので、タイマーなどで時間をはかりながら勉強をするといいと思います。

おわりに。マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の資格を取って良かったですか?どんな人に勧めますか?

かなさん
かなさん
私はこの資格を取ってよかったと思います。

大学在学中にこの資格を取りましたが、基本的なwordやexcelの操作方法がよくわかりました。もしこの資格を取らないまま就職していたら、業務をする以前の操作の問題を上司に聞かなければならず、効率がとても悪かったと思うからです。

どんな仕事に就く人も、とっていて損はない資格だと思います。

よしかさん
よしかさん
資格を取ることによって、知識を得ることはもちろんですが、自信を持つことができました。かなり苦労してとった資格もありますが、それを乗り越えられたことが自信につながります。

キャリアもない、専業主婦からスタートして、40歳を過ぎてから自分で生計を立てられるようになったのは、パソコンの資格取得がきっかけでした。そのため、社会復帰したい主婦の方に一番お勧めしたいです。

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